
SNSで溢れる怒りの声
2025年6月現在、Steam版『モンスターハンターワイルズ』に対して「圧倒的に不評」という評価がつけられており、ゲーマー界隈で大きな話題となっています。
発売当初は最大同時接続数138万人という驚異的な盛り上がりを見せましたが、6月中旬には2万人を下回る日も出ており、プレイヤーの間には戸惑いや怒りの声が広がっています。
なぜ評価がここまで分かれたのか?
Steamのレビューでは、以下のような不満の傾向が目立っています:
- 探索の密度が薄く、空間の広さに比してやることが少ない
- モンスターの種類が少なく、追加ペースが遅い
- UIやメニュー周りが不親切で、テンポ感を削ぐ設計になっている
一方で、PS5版では評価が高く、星4.5以上をキープしているとの報告もあります。
PCとコンシューマーでの最適化差や、ユーザー層の違いも背景にあるかもしれません。
私が感じた「違和感」とストレス
実を言うと、私自身も『モンハンワイルズ』を約200時間ほどプレーしています。
一部の修正されないシステム的なエラー、そして長時間プレーしていく中で徐々に見えてきたUIまわりの不便さには、正直、プレーすればするほどストレスを感じました。
「どうしてこの配置なのか?」「なぜこの仕様が残っているのか?」と、何度も首をかしげる場面がありました。
こうした小さな疑問や苛立ちが積み重なることで、SNSやレビュー欄での“爆発的な怒り”へとつながっているのだろうと、実感しています。
怒りが可視化されるゲーム時代
ゲームへの不満がSNSやレビュー欄に噴出するのは、現代では当たり前のような光景になっています。
とくにシリーズを長年支えてきたファンほど、「これはモンハンじゃない」という感覚を持ちやすいのかもしれません。
あるYouTube解説では、Steamのレビュー文化について「強い言葉で評価を下すことで影響力を持つ傾向がある」という指摘もありました。
このような仕組みが、“怒りの連鎖”を助長しているのだと感じます。
怒りを否定せず、言葉を整える
けれど、私がこの状況で強く感じたのは、
怒りを持つこと自体は自然で必要なことだが、
それをどう言葉にして伝えるかで、相手との関係も変わってくる。
ときにSNSでの投稿は、まるで投石のように扱われてしまうことがあります。
その一言が開発者や他のプレイヤーを深く傷つけるかもしれません。
怒りを変換する「みそぎ変換」という試み
私は、そうした言葉の衝動にワンクッションを置くためのツールとして「みそぎ変換」を開発しました。
怒りや苛立ちの文章を入力すると、AIが内容を理解し、より穏やかな表現に整えてくれるというものです。
たとえば、「もうこのゲーム二度とやらん!」という一言も、「今後のアップデートで改善されることを願います」という言葉に変わるかもしれません。
これは怒りを抑え込むものではありません。
むしろ、感情を“伝わる言葉”に変える手助けになればと思っています。
怒りを、社会を、言葉で整えるという文化
インターネットは感情を言葉にする場所であると同時に、
その言葉が誰かの心に届く場所でもあります。
怒りや違和感を持ったとき、それをただぶつけるだけでなく、
一歩引いて、自分なりの言葉で表現し直す文化があってもいいのではないでしょうか。
あなたは、どう感じていますか?
なお、近日中には第2弾アップデートが予定されているとのことで、プレイヤーとしてその内容に密かに期待しています。
あなたは『モンハンワイルズ』をどう見ていますか?
その気持ちを、どんな言葉で伝えていますか?